迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

京都一期一会 ➁ 歩いて感じて

 

京セラ美術館で村上隆氏ワールドにまみれた後は美術館のお向かいの平安神宮へ向かう。せっかくだもの。本殿に向かって歩いていると紅白の垂れ幕の周りにおびただしい数の人々がカメラやスマホを紅白の垂れ幕の方へ向けている。

 

 

何事なん?

吸い込まれるようにして目にした光景に「わお!」っと思わず声が出た。

芸妓さんと舞妓さんが舞台で踊っておられるではないか。

私も知っている「月は朧に東山♪」という歌詞の演目。

美しい・・・。

タダで見ていいの?(いやらしい事を言うでない)

 

平安神宮例年祭翌日祭。極殿前の特設舞台で、神楽舞、舞楽、花街の舞踊などが華やかに上演される。

 

日本人のおばちゃんの私でも目が釘付けなのだから、はるばる外国から来られた方々は目がハートになっている(個人の感想です)。ほんとにそうだったらいいなぁ。

何か嬉しい。

やっぱり歩いて移動するっていい事もあるんだな。

 

南禅寺まで歩く。

20分近く歩いたけど周りの景色がいちいち(言い方)フォトジェニックなので飽きない。豊潤な水場に辿り着く。

 

 

南禅寺はもうすぐだ。

前に来た時は車だったのでこの景色や「琵琶湖疎水記念館」の存在にも気付けなかった(南禅寺参詣後立ち寄った)。

南禅寺に到着するとまず圧倒されるのが「三門」。ちょうど新緑の青もみじが美しい時期で三門の柱と柱の間から臨める向こう側の世界。額縁効果でイナバウアーくらいorマトリックスくらいのけぞる(個人差あります)。

 

私の目にはコレの1万倍くらいのアレでした

 

そして南禅寺は青もみじの楽園だった。これから濃くなる前のやわらかい色。もみじの花が咲くころの美しさが想像できる。

 

そして南禅寺といえば水路閣

数年前初めて見た時の感動がよみがえる。

 

水路閣

青もみじと共にある姿が麗しい

ここの水路閣でもひとりの女性と撮りあいっこした。「せっかく来たんですものね」が合言葉(笑)。

 

琵琶湖疎水が流れる

初めて南禅寺に来た時は夏で暑くて暑くて。この水の流れの涼感にどれほど癒されたことだろう。琵琶湖疎水の事をほんの少しだけ知った時に水がとてつもなく大切なものなのだと知る、色んな意味で。

 

帰路に着くため地下鉄東西線蹴上駅を目指しているとまた出会ってしまう。

蹴上インクライン

線路の両脇には葉桜。満開の頃はさぞかし美しいだろうなぁ。

 

蹴上インクライン

 

私は美術館に限らず割とひとり行動が多い。時折家族サービスとして夫との日帰りバスツアーをセッティングする事もあるけど(エラそ~に)。

ひとり行動の自由度は手離せない。

 

さておき、行きたいところへ歩いていける足でいたい。

歩いて見て歩いて知って歩いて感じて。

 

∴ 足は大事(ほんまに)。