迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

えんどう豆をさやから外しながら

 

夢の向こうでごみ回収車のアナウンスが聞こえてくる。

飛び起きた。

時計を見たら8時47分。

ギリギリセーフでプラ回収に間に合う。

ドラゴンボール孫悟空並みのバリバリの寝ぐせ頭で飛び出て来たおばさんに回収の方は多分心を無にしただろう。

 

昨夜は今日が休みって事による気の緩みっぷりで夫の晩の食卓を整えた後はグラス2杯の白ワインで寝落ち(グラスの容量は想像にお任せします)。

目覚めたら午前3時。それでもそこから8時47分まで寝るて…。

青春か。

 

慌てふためいてプラごみを出して玄関まで戻った時にそれはあった。

ドア前の玄関ポーチにこんもりしたスーパーの袋が。

ひと目見ただけで解った。中身はえんどう豆だって事が。

 

夫の叔父さんがわざわざ持ってきてくれたのだ。

前に新玉ねぎを大量にくださった叔父さん。

公務員を退職後、畑を切り盛りされてこられた。

まだまだお元気で私たちにまでシェアしてくださるお気持ちがうれしい。

 

ただ、いつもなら休みの日こそ早起きしているのに…。

雨戸閉まってるしガレージに私の車は停まってるし。

寝坊がバレた? 笑

そして、叔父さんがもしも私のささやかな庭を横目でチラリと見ていたら…。

「えんどう豆育ててるやん!」と万が一思われていたら何かごめんなさい

っていうかちょっと恥ずかしい。

 

 

こんなにたくさん獲れました って言いたいけれど。

 

えんどう豆をさやから外す作業に没頭する。叔父さんが育てたえんどう豆は実がぷっくりと大きくってつやつや。爪先に今でも残る青いにおいが何だか懐かしい。

 

集合体に弱い私もこの感じは全然だいじょうぶ

 

えんどう豆がこんなに(約1kg)あるのだから、私のささやかなえんどう豆子さん達は絹さやの段階で収穫してもいいんちゃうっていう安心感も貰っちゃったな。

 

今晩は豆ごはん。

毎年この時期は豆ごはんが恋しくなる。

今年もまた頂ける事がうれしい。

 

 

作業しながら思い出した事。

ずっと前の事。

そら豆をさやから外していたら側で見ていた就学前の息子が

「ボク、この中で寝ぇたいわぁ」

そら豆のさやの内側って白くてふさふさしているからきっと気持ちよさそうに思ったんだろうな。

息子が幼かった頃のイトオシイ思い出。

この時期が来るといつも思い出す。

(前に書いたっけ)