父に会いに行った。
昨日、ブログをアップした直後ホームから電話があり父が部屋のベッドの前で座り込んでいたとの事。外傷も痛みもないとの報告だった。
今日よくよく聞いてみるとベッドから起き上がる際にお尻がベッドのヘリから滑って床に座り込んでしまったらしい。一人では起き上がれないところをスタッフが見つけてくれたのだ。
ありがたい事です。
父が「この間お兄ちゃんが来てくれて『〇〇〇』(この辺りでは催事によく使われる日本料理店)に行ったわ。せやけどやっぱり「王将」がいいわ!」と言った。
予約していたから急に王将に変更することは出来なかったらしい。
「お兄ちゃんが来てた事知ってたよ。前日に連絡があってん」
「そうか」
と、父が気のない返事をする。
「事前に私の都合を聞いてくれたらいいのになぁ。あの人はいっつも直前やわ」
父は笑っていた。
え? 笑い事なん?
ここで「ほんまにあの兄貴は自分の都合しか考えてへんもんなぁ」と、
私が笑い飛ばせたら良かったのだけども、
追って父がこう言ったのだ。
「あの子(兄の事)はそういう性格やからなぁ」
と、また笑っている。
何か・・・・
変なスイッチが入ってしまった。
言いたいことはいっぱいある。
今までも言いたいことはいっぱいあった。
2011年母が急死し父が独居となってから今までの事がぐわんぐわんと頭と胸を駆け巡る。
男>女 長男至上主義 男は仕事が大事気にせんと仕事しいや大事な仕事やから 女やしパートやねんから休んでも大丈夫やろ あんたはT君(兄の事)と違って近いんやから 兄もS子さんもお母ちゃんに言うてた事と違うやん! 誰とも共有できなかった孤独な4年間の遠距離介護時代…
「でも、何かさみしいなぁって思てしもたわ」
と言った途端に涙腺崩壊(笑)。
ボロボロと涙がこぼれてしまう。
こらえようとしても私の体内にどんだけ水分あるのよ?と思う程、
滂沱と流れる涙。
お世話されている立場の父の前でこんなに泣いたら、父だっていたたまれないだろう。
そんな事わかっているのにアホみたいに涙は溢れてくる。
でも、この時は無理やってん、13年分の涙じゃぁぁぁ~。
(笑)
何かもう恥ずかしいとかへったくれもなくって、父もこれがわしの娘やと観念して冥土の土産に持って行きなはれ。
仕方ないやん、普段はあなたと私やねんから。
「また、今度お天気良かったら王将行こな」
「無理しなや」
そこは「よっしゃ」でええやん。
もう充分無理してきてるねん(笑)。
2011年からの日々、あの頃の写真も記録も何も残っていない。そんな気分になれなかったというのが本音だけどちょっと悔しいかな。
あの頃長女はもうすっかり大人であの頃の私の姿は見ていなくても感じてくれていた。父が大阪に来た後、大腸がんの手術をした時も会社の休みを取って付き添ってくれた。あの時に感じた安らぎは忘れない。
そしてこの日の記事に反応して下さる方々がいる事や、頂いたコメントが嬉しかったです。
ありがとうございます。