迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

囚われを手放す

 

暖房がなくても過ごせるあったかい一日。

花粉は気になるけど(部屋でもマスクしている(笑))家中の窓を開放。風はやや強い西風。一昨日みたいな冷たい北風と違って肌触りがやわらかい。

 

昨日今日と私は連休。

夫は仕事。この3月は年度末という事もあり、多分ほぼ休みはないだろうな。ほんと頭下がります。夫は今の仕事が好きで「天職や」と言っている。何ともうらやましい限り。私はいつ限界を迎えるか(こころの)定かでないので、夫よ体が続く限りがんばってくださいませ(頭が下がると言った舌の根も乾かぬうちに)。

今の職場に関しては色々と悩ましい事があり過ぎて、折に触れ夫には愚痴をこぼしたり話を聞いてもらっていた。経済的に余裕綽々であればいつでも辞められるけどそうも言ってられないのも現実。いつもそのはざ間で「辞める、辞めない」と悶々としつつも何だかんだ言ってもう14年半が過ぎた(長)。

 

夫が今まで言った事がない事を私に言った。

「辞めるのはいつでも辞められる。せやけど辞めるんやったらほんまに〇〇〇(私の名前)があかんようになる前に辞めや」

(え? 私が仕事辞めたら何かとアレちゃうの?)と言う言葉をグッと飲み込んだ。夫はあまり決め事を口にしない人で無言実行タイプ。私みたいな単細胞な人間にはちょっと解りづらいと言うか掴みにくいところがある。

その夫が「辞めや」と言う。

牡蠣食べ放題のバスツアーのバスの中だったけど何か泣けてきて(笑)。

まぁ、この後お腹がはちきれんばかりに牡蠣料理食べまくったけど(笑)。

 

何かホッとしたというか、肩の荷がちょっぴり軽くなったというか。待っていた言葉が予想していなかったシチュエーション(牡蠣食べ放題バスツアー車内)でポン!と出た驚きのせいもある。

正直嬉しかったっていうのが本音かな。

 

過去には自営の夫の仕事が上手くいかない時期があり、半年以上無収入に近い事もあったし、私の前職もクライアントの激減で収入も激減したり、今思い返してもよくぞ乗り切ったねぇと思うタイト過ぎる日々(預金もぶっ飛ぶ)。だから私たちには永遠に老後は訪れず(笑)、ず~っと働いて清貧に(ええ様に言うやん)生きていくのがデフォルトな人生だと思い込んでいた(それはそれで別に悪い事でもないけど)。

どこかで囚われていたんだなぁ。あの余裕のない経済状態のトラウマのせいか強迫観念というか。今は子どもたちも全員自活しているし心をすり減らしてまで働く時期はもう過ぎたんだ。

 

辞めるのはいつでも辞められる。

こんな簡単な事に今まで気づかなかったなんて、迂闊にも程がある。

 

まぁ、それでも退職金もないし低年金である事には変わりない。私は働く事自体は別に厭わないので、年金の不足分を補うために心と預金をすり減らさない程度に働いて(特に私)、子どもの教育費がかからなくなった時点でターボエンジン搭載して必死のパッチで(笑)貯めて来た積み立てもまだまだ続ける。そしてマネーリテラシーを持って必要以上の消費を控えて生きていくのだよ(特に夫 笑)。

 

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午前中に父に会いに行く。いつもの様におやつを持参。

3/1金にも行っていて、冷蔵庫にお土産(お饅頭12個)やその他おやつを一杯入れてあったのにスッカラカン。えっ⁉まだ三日しか経ってないのに?デスクの上に置いてあったどでかい蜂蜜も1/4くらい残っていたはずなのに空っぽ。部屋が異様に暑いにも関わらず(またエアコンの温度が32℃に設定されていた)背筋に一瞬寒気が走った。

色々と会話しようと試みるも目も合わそうとしない。あ、ダメ、イライラしてくる。

もうこうなったら伝家の宝刀を抜くしかない。

「次の私の休みに王将に食べにいこか?」

そこは聞こえるのか頷いた父(苦笑)。

 

お昼ご飯の時間になったので食堂まで送る。いつもの事だけど同じテーブルのマダムに手を挙げて「こんにちは!」と大きな声で挨拶する父。私はこころの中で(ほんと外面いいよねぇ~)と毒づく。

それでもまだ外面を保てているという事はまだある意味大丈夫って事かな。

 

父の耳元で「じゃ!木曜日に王将で!バイバイ」と大きな声で言ったら、

父が「そんな事大きい声で言うなよ、カッコ悪い」と言わんばかりの顔で私を見た(笑)。

 

ふふ、ざまぁみろ もとい ごめんあそばせ。

 

リボベジの大根、この違いは何?右は小松菜。

うすいえんどうの隣に越してきた「スナップえんどう」と申します。