迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

レトロ喫茶と父のルーツと民藝と

 

昨日から大阪出張だった次女と阿波座で合流する。

 

今日も暑いだろうと次女の分のネックファンを持参したので渡した。

ふたりでネックファン付けて阿波座から少し歩いて川口旧居留地跡付近へ。

次女の大学時代のお友達夫妻が経営している喫茶店へ。次女もオープンに際して彼女なりの関りを持っている様だ。

入り口から内装に至るまで徹底したセンスの良いレトロ感。金沢の「珈琲館 喫茶室」の内装を半年かけて移築したという。コーヒーも自家焙煎で種類も豊富。とても人気のあるお店の様で次々とお客さんが訪れる。皆さん、外で席が空くのを待っていらっしゃった。私たちも店内の待つ用の椅子で30分位待ったけど、待つ価値ありです。

 

 

ステンドグラスの窓も移築された物。何時間でも居たい雰囲気。
煙草は吸えませんよ。

 

おてふきがなつかしい。デパートの食堂で食べたなぁ、この感じ。
プリンはしっかり固めで私好み。

 

次女と友人が写真の撮りあいっこしたり、赤ちゃんを抱かせてもらったり、いいお友達に恵まれて良かったなぁと、何だかとっても幸せな気持ちをおすそ分けしてもらったな。名残惜しいけど次の人たちも待っているので、挽いたコーヒー200gを買っておいとました。

 

少し歩いて今日の目的のふたつ目へ。私の父はこの界隈で育った人で、朝ごはんは商店街の喫茶店で食べたこともあるというシティボーイなのだ。父が通っていた学校の石碑があるという事を前にGoogleMapで見つけたので探してみた。あっさり見つかった。さすがGoogle先生だ。こんなところに?中之島美術館の真ん前だった。もう2回ほど行ってるのに全然気づかなかった。

次に父に会ったらこの写真を見せてあげよう、絶対に。

 

 

後ろの石碑には「大阪大倉商業学校跡地」と彫られてある。
現「関西大倉」の前身校らしい。

 

曇ったり小雨が降ったりしていたのに、カンカン照りになって来たので「中之島美術館」へ避難。せっかく来たので気になっていた「民藝 MINGEI_美は暮らしの中にある」を鑑賞する。

 

nakka-art.jp

 

柳宗悦のところどころ展示されていることばが響いてくる。

身近な暮らしの中の美をいつくしみ、その素材や作り手に思いを寄せる。芸術品ではなく暮らしの中で息づいてきた美しいものたち。民藝の産地を訪れて、作り手さんと受け継がれ作られてきた手仕事の品々も紹介されている。展示を見終わった後の「展覧会特設ショップ」も見ごたえあります。この展覧会は大阪の後、福島・広島・東京・富山・愛知・福岡に巡回する。

 

水の都大阪。中之島界隈。私はこの界隈が好き。

なぜ、好きなのか今日わかった様な気がしました。