迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

寝落ちのススメ

 

いかん、いかん。

 

何がいかんて、こんな時間に起きている事だ。

何でこんな時間に起きているかて、寝落ちしたからだ。

何で寝落ちしたかて、ものすごく眠かったからだ。

何でものすごく眠かったかて、ものすごく疲れていたからだ。

何で・・・・・

 

暑いからだ。すなわち、それは太陽のせいだ。

(て、カミュかい! て、そんなええもんか)

 

禁断の寝落ちから目が覚めて、もう一度寝ようと試みるも無理な話で、なんせ8時過ぎに快楽の睡眠沼に落ちてから7時間も眠ったのだから。もう、それは寝落ちではなく立派な本日の就寝とは言えなくないか? 若干の時間のズレが生じただけで量的な時間で言えば、じゅうぶんに眠っているのでは…と強く自分に言い聞かせて現在に至る。

 

で、夫はそういう時、どうしているのかという件。

仕事から疲れて帰って来たら妻がソファーで死んだように寝ている。いやその前にここで我が家のソファーについて言及したい。我が家のソファーは父が家を引き払う時に不要になったので譲って貰ったものだ。電動のリクライニング式でスイッチを入れるとビィ~~~ンと足元が前にせり出してきて背もたれが倒れていくという誠に秀逸なものなのだが、はい、人を駄目にします。動くのが嫌になります。私が寝落ちしてしまう要因のひとつに「コレ」のせいもあると思っている(ええい、言い訳がましい)。

 

「ただいま」(想像)

「・・・・」(想像)

ゴソゴソ かさこそ ガチャガチャ 

ピロピロピロピロピロピロリ~ン

意識の遠く彼方で奏でられている電子レンジ音で軽く目が覚めて(夫のただいまの声には反応しないが電子レンジ音には反応するさすが主婦)

「あぁおかえり~~~」

「寝てますんやな」

「うん、もうあかん」

「ええで」(夫のリアル登場ここで終了)

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

そこから約6時間近く眠ったことになる。

目覚めてシャワーしてシンク内の食器類を食洗器に入れる。日頃から夫には食べ終わったら食器はシンクに運ぶだけでいいから、食洗器に入れなくていいからね、と言い聞かせてある。夫は食洗器への食器の入れ方ルールを覚える気がないようなので(笑)。一度夫に任せたら庫内がカオスすぎて食器を取り出すのに困難を極めるという非常にいまいましい思い出があるので、それ以来一切触らせない事にしている。いい人なんだけどね(笑)。

 

昔の話で恐縮だが、一度、布団を干して、と頼んだ時のことだ。干し方を一応は簡単に伝えておいた。その後、私ひとりで買い物に行き帰ってきてふと二階を見上げたら、

「えっ!」

思わず二度見してしまう光景がそこにはあった。

(我が家はベランダではなく二階の各部屋の窓の外に鉄製のバーが付いていてそこに布団を干すような仕組みになっている)

そのバーにたった一枚だけの布団がバーに対して横に干されていたのだ。この説明でご理解いただけるだろうか。ああ、もどかしい。例えば、物干し竿にバスタオルを干すとき、バスタオルの長辺が竿をまたぐように干しますよね。そうすれば他の物を干すスペースが確保できます。考えなくても自然とそうなるというか。

夫は幅2.5メートルほどのバーに対して布団を縦に干すのではなく、バーに布団がまるで寄り添うかのように横に干していたのである。たった一枚だけ!

今までの人生でこの様に干されている布団を見たのはこの時たった一度だけ。

言わば貴重な物を見させて頂いたのかも知れない、いやいや、そういう問題ちゃう。

 

あれは衝撃だった。ご近所の方でもしも見ていたら得しましたね、てそういう問題じゃない。「あそこの奥さん、布団の干し方も知りはらへん」と噂されてたらどうしてくれる。今、思い出しても謎すぎる、夫の脳内。

まぁ、私も人の事は言われへんけど(もう言うてる)、アレには負けるわ(言い方)。

いい人なんだけどね(笑)。

 

寝落ちの妻を尻目に夫はどうしているのかという件からえらい話が飛躍した。

何が言いたいかというと、寝落ちして変な時間に起きたらロクな事思い出せへんという事ですわ。まぁブログネタにはなったけど。一種の朝活とも言えなくもない。

 

ただでは寝落ちん。