仕事帰りにアレに行くはずだった。
アレ=恐怖の「ヒアルロン酸注射」。
左膝にヒアルロン酸注射を6月から打ってもらっている。
1週間ごとに5回打つのだが、5回目がまだ未遂だ。
土曜日は午後診がないので仕事帰りに行けなかった。
日・月は泣く子も黙る三連休中なので当然行けない。
今日、そろそろ行かなきゃなぁという自覚はあるにはあった。
でも、行けなかった。
もう、嫌で嫌でたまらないのだ。
もう、打ちひしがれるほど痛いのだ。
もう、魂が抜かれたんじゃないかと思う程に。
いや、いい年をして注射を怖がるなんて恥ずかしいじゃないか・・・
がんばって明日行ってみよう。
そんな逡巡する思いを夫に言ったら、
(夫も同じ医院でヒアルロン酸注射を打って貰っている、しかも両膝にだ)
「あんなもん何も痛ないやん。なんとも思えへんわ」
と、神経を逆撫でするような事を言うではないか。
いや、確かにあなたは「両膝同時打ち」いや「両膝同時打たれ」という私からしたら信じがたい偉業を成しているとは思う。でも、今は自分が「どう思うか」ではなく、妻の気持ちにいったん寄り添おうよ。「そうか、それはちょっとためらうよなぁ」とか。だいたいが、いつもそうだ。私が「ちょっと風邪ひいたみたい」と言えば、「せやねん、俺もなんかひいたみたいやねん」。ん?「せやねん」て何? 何に対しての「せやねん」?
という事を瞬時に思い巡らせたが、
「え~~~~っ! 痛くないの? 何で?」
「何でて、痛ないもんは痛ないねん」
(神経切れてるんちゃうん? だいたいが色んな事に鈍いもんね、あなたは)
などと考えている事はあっち置いといて
「ふ~~ん、パパ強いねんなぁ」
話は終わった。
で、私の「ヒアルロン酸注射怖すぎ問題」は何ひとつ解決される事もなく、余計に心はもやもやしたままである。私もそろそろ学習しようか、夫に言うたとて上滑りするだけってあんた何年一緒にいてますん? 何回同じことを繰り返してるのん?
何の話や。
カタカタ入力している内に気持ちが落ち着いてきた(笑)
問題がすり替わってしまっているけど。
かくして「ヒアルロン酸注射怖すぎ問題」は何ら解決の糸口を見出す事もなく、
また、いたずらに時間だけが過ぎてゆく。