迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

モノ語りのある道具たちに囲まれて

 

台風の影響かギラギラの太陽は鳴りを潜め薄曇りのお天気。

 

それでも部屋の温度は30℃、湿度は76%。私のエアコンスイッチONルールに則れば稼働させるべきだが、ちゃんとお白湯も飲んでるし、ペットボトルに溜めたお水でシャワーもしているから大丈夫。現代は痒いところに手が届くような便利なアイテムがあってペットボトルの口に付けるじょうろの先の様な物があるのだ。ただ、ペットボトルのどこかしかに穴をあけておかないと(なるべく上部が良い)東南アジアの宿のシャワーの様に非常に控えめでエコな水量となり、物足りない事この上ないので要注意。

 

あ、先日24時間エアコンをつけっぱなしにしていたからここで帳尻を合わそうという魂胆ではありませんよ(とわざわざ書く心理)。

 

お白湯とペットボトルシャワー(ここでペットボトルについて言及しておきたい。我が家はというか私はペットボトル飲料を買う事がないので、職場で産業廃棄ゴミになるペットボトルを譲って頂き使っている。今「産業廃棄ゴミ」と入力しようとしたら「産業は意気込み」との誤変換にちょっと感動した)に加えて、長女が2~3年前に贈ってくれた「HANGING NECK FAN」が活躍してくれている。FANの稼働音が若干気になるっちゃぁ気にはなるが、3段階の弱なら意識の外に置いておける。庭で電動芝刈りバリカンを使っている時などはバリカンの音が優勢を極めるので、3段階の最強にしても何ら問題ない。

 

今年の母の日には近頃巷でよく見かける馬蹄型の首巻式保冷剤(調べたらネッククーラーと言うらしい)をお菓子と共に贈ってくれた。「前の首に付ける扇風機気に入ってくれたから」と。これは非電力なので充電の必要もなくエコっちゃぁエコかも知れないが、やはり前述の「HANGING NECK FAN」の方が涼しい。なので庭仕事や室内でもフィジカルな家事の場合は「HANGING NECK FAN」。ブログを書いたり、エネルギー消費の少ない作業時は「ネッククーラー」と使い分けている。ありがたい。

 

 

ネッククーラーのファンシーな柄がちょっと気恥しい。

 

ちょっと思いついて扇風機にネッククーラーを設置してみた。まるで最初から付属していたかのようなさりげなさ。扇風機の後頭部にシンデレラフィットしているではないか。効果の程は、うーん、言われたら涼しいかなぁという感じ?

いや、そんな事よりも写真を撮っている時に気付いてしまった。扇風機の製造年が2013年。まぁ、それはアレとして【設計上の標準使用期間】が6年。え?もう4年も過ぎているではないか。しかもその下には、設計上の標準使用期間を超えて使用されますと、経年劣化による発火、けが等の事故に至るおそれがあります。との注意書きが。

 

 

ぴったり!!

 

実はこの扇風機も父から譲られた3台のうちのひとつなのだ。確かに以前、扇風機の経年劣化による発火事故についてニュースか何かでやってたな。念のために他の2台も調べると1台は2012年製造で【設計上の標準使用期間】が10年、1台は2013年製造で【設計上の標準使用期間】は同じく10年。1台はリミット過ぎてるし1台は今年が〆ではないか。

 

それにしても父はなぜ、この短期間に3台も扇風機を買ったのか?この時期には父はもうひとり暮らしだったのに。段々、記憶がよみがえって来た。一台は父の寝室のために。一台は居間のために。そしてもう1台は私が泊まった時の部屋のために。もちろんクーラーも完備された部屋だったが、父が空気を回さなあかんと言って私を伴い、近くの家電量販店で買ってくれたものだ。父はとても綺麗好きで不自由な手で埃をはらって羽根を洗い丁寧にメンテして押し入れにしまっていた。どんなモノでも大切に扱う人なのだ。私もその影響を受けてうちに来た3台も含め、扇風機のパーツを外してしっかりとお手入れする様になった。

 

2016年の写真。掃除中で羽根を外した扇風機がシュールで、
こんな画像加工をして遊んでました(笑)。


何か暑さ対策のグッズの話からエライ過去の話にまで広がってしまった。何でもなさげな暮らしの道具だけど、忘れかけていた物語がよみがえってくる。扇風機は壊れていないけどまだ使ってもいいものだろうか? ちゃんと「お疲れさん」とお礼を言ってサヨナラすべきなのだろうか。

もう少し悩んでみるとする。