迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

思い立って行ってみたら ①

 

6時前に起きていつもの家事を済ませ、8時半くらいまでは9時半からのヨガに行く気満々でレッスン用の着替えも済ませていた。ただ左首筋が痛い。左を振り向くのにちょっとした勇気がいるくらい。寝違えた?こりゃぁ、レッスンなんざ参加した日にゃぁエライ事になるかも…という勇気ある撤退(自分で言うな)を決断する(たいそな)。(月会費がもったいない!と心は何度も叫んでいた)。

 

サクッと切り替えて「三輪さん」に行こうと決めた。

何か思うところもあったし。

今日は夫が休みなので一緒に行って欲しいなと思って(実は昨日からちょっと思っていた)、その事を言いたいのになかなか起きて来なくて勝手にじりじりとする始末。私が朝風呂に入って見られたくないタイミングで起きて来やがったくせに(言いがかり)。

 

やっと起きて来た夫に声を掛ける。

「三輪さん、行けへん?」

「ええな、行こか」(過去節目に訪れているので話は早い)

 

夫は遅めの朝食を済まし新聞を読み終わると、

ふわぁんと立ち上がり、もう玄関に行こうとしている。

想定内行動ではあるものの、

「ちょっと待ってぇなぁ、『しめ(閉めだったり色々と)』せんといかんや~ん」

以下省略。

 

ところで夫は道にうるさい。

どの道を行けば効率良いかとか、どこにどんな新しい道が出来ているか異常に詳しい。生まれ変わったら伊能忠敬ばりの道路マップ版みたいなの作ったらいいのではないかと一瞬だけ思う。

普段は穏やかというか無口な夫が運転すると道に関する事はプチ饒舌だ。長年連れ添っている私は方向音痴で道に疎いし、「んな事言われてもごめ~ん興味ないわ~」というテイで接しているが気にならないらしい。

 

 

三輪さんは奈良県桜井市にある大神(おおみわ)神社

 

青空に映える大鳥居、その名の通り圧巻の大きさ。
もう何度目だろう、ここに来るのは。
人がそこそこ集まっていらっしゃるのに静かに感じる抱擁感。
参拝される方々の礼儀がまたすばらしい。
その上に各所に人の手心が行き届いていてありがたい。

 

私はアンテナが立った時には一人でよく訪れている場所だけど、ただ、今まで何度も訪れていながら入ったことのない茶店に差し掛かった時に夫が言った。

 

「あ、ここにもにゅうめんあるやん、ここで食べていこか」

 

 

今まで何度も気になりながらもスルーしてきたけど、夫のあったりまえの様な発言に、「ほな、入ろか」みたいに自然と店に入りお昼ご飯を食べていた。床はふかふかぼこぼこしているし、内装もテーブルや何やかんやが昭和的で古いのだけど、お店の方の接客はとても感じよくて、卵焼きのデカさにも笑えた。

 

 

 

 

窓の外にとっても古い桜の樹が。春に咲く様を見てみたいなって思った。

たった数カ月先の事、叶うよね。

 

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