迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

ふたつの予定がある日はご注意

 

親知らず抜歯後の抜糸に行って来た。

 

診察室に入ると先生が既に座っていらした。

手術の日は口だけ穴を開けた布を顔に被せられていたし、手指で印(いん)を結び、ヨガ呼吸でおののく気持ちを鎮めようとしていた程なので、先生のお顔など見る余裕もなかったが、今日はばっちりと顔を見て もとい 拝見してしまった。

 

先生がこうおっしゃったので。

「こちらを見てください」

 

残念ながら眼鏡を外せと言われたので、ちょっと薄らボケていたけど、以前診察時に対面した際の記憶よりも、「若っ!」と思ってしまった。

そして、すっごく髪が短くなっていて、初対面時の記憶よりもさらに「清潔感の塊」感が進化していた。人様の口内を触りたおすお仕事なのだから清潔感は大事よねと思っていたら、先生が「では、糸を抜きますよ~」とおっしゃったので急いで目をつむった。いくら先生が「こっちを見て」と恋愛ドラマみたいな事言ったからって、施術中に目をかっぴらいたままの患者は絵面的にも怖い(いや解ってますよ、「こっち見て」というのは「処置しやすい様にこっちに顔向けなさい」という意味だって事くらい、わたしゃそこまでボケてません)。

 

てな事を考えていたら先生が「口をゆすいでくださ~い」とおっしゃるので、

「もう、糸抜けたんですか?」と思わず聞いてしまった。

体感的に1~2分?くらいしか経ってないし、やめときゃいいのに事前に【親知らず抜歯後の抜糸】で検索して、「糸を抜くときめちゃくちゃ痛かった」という証言を読んでしまったがゆえに、ちょっとビビっていたのだ。

 

「はい、抜けましたよ」

この後、先生が抜糸後の身の振り方について話してくださった。

 

「傷口もきれいなんで、この後よっぽどの事がない限り大丈夫ですよ」

「はい、ありがとうございます。よっぽどの事って何でしょ~か?」

「まぁ、睡眠不足が続くとか、9月はシルバーウイークがあるので、その時にはっちゃけてしまうとか」

「えっ!? はは! そんなんはないと思いますよぉ」

(はっちゃけるて…ドクターがはっちゃけるて…。やっぱり先生お若いんやなぁ、知らんけど)

 

「じゃ、2~3週間後にまた経過を診させてもらいますんで、お大事に」

「はい、先生ありがとうございました」

(今日で終わりやと思ってたのに、まだあるんか~い)

 

そんなワケで思っていたよりも早く終わったし、痛くも痒くもなかったので、意気揚々と帰路についた。

 

先生のパワーワード「はっちゃける」にじわじわと笑いが込み上げる。

「何でわかったんやろ?」

実はシルバーウイークのある1日は、今度こそ5人揃って集まろうという事で「昼飲み会」があるのだ。今は家では一切アルコールを摂取していないので(なぜにそんな硬い表現)、久しぶりに体内に取り入れるアルコールに負けない様にしなくては。

要は細菌感染しない様に免疫力を下げる様な事はすなっ!て事。

はい、はっちゃけません、完治までは。

 

 

と、ここまで入力してプレビューで読み返していたら、

残念ながら眼鏡を外せと言われたので のところで叫んだ。

今日は先日作った眼鏡が仕上がる日ではないか!

コロッと忘れてた。

車なら5分位のところだけど、もう晩御飯の煮物をお鍋にかけたところだし、

めっちゃノースリーブ着ていて着替えるの面倒くさいし。

明日、仕事帰りに寄る事としよう。

もぉ~~~、何やってますねん、あなた。

今日は先生の言いつけに従って昼に十分睡眠をとる時間あったのに。

(いや、先生の言わはったのはそういう事ちゃう)