迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

衣替えのない世界を作ろう

 

ほんまに急に寒なったやん。

エレベーターの中でいきなり話し掛けられたみたいな「お題」の唐突感もおもしろいやん。

 

大阪は雨続きで朝晩はますます急冷感が増す。

ついこの間まで部屋では裸足にスリッパを履いていたのにスースーする。

 

「着るものに困るやん」

皆が口を揃えて言う。

「着るものに困る」という言葉の中には、「衣替え」という麗しい語感ながら煩わしい作業を伴う事も含まれている様に思う。

 

確かにアレは面倒な作業だ。

畳んで収納している場合は面倒くささに拍車をかける。収納していたものがシワくちゃになっていたり、あろうことか虫食いなんざ見つけた日にゃぁ軽い絶望感に苛まれる。

夏物の白い麻や綿の衣類などは酸素漂白剤につけ置きするなどのひと手間をかけて収納しないと翌年再会した時に「おいたわしい」姿になっていたりすることもある。

アイロンがけや漂白等の手入れについて語るとまたもや長くなるので、別の機会に語るとして、せめて入れ替えの手間だけは何とかしようと数年前にささやかな収納改革をおこなった。

 

衣類のほとんどを吊るす事にした。

デニムやトップスとしては着ないカットソー(薄手のロンTやノースリーブ等)以外はすべて吊るす。(インナーは省く)

吊るすことで畳む手間も省け、収納せずに見える化した事で在庫管理がめちゃくちゃ楽になった。

 

見える化の必要性を特に感じたのは夫の部屋の衣類収納だ。

ちょっと前はそりゃぁまぁエライ事になっておりまして。あまりにもスゴイので思わず写真を撮った事もあるくらい。

夫はいわゆる「片付けられない人」である。

出したものを元に戻せない。引き出しすら戻せない。夫が開けた引き出しはすべてが少しずつ開いているので「マーキングかい!?」とツッコミたくなるほどに分かりやすい。

家族の共有スペースを侵食しなければいいかと思っていたけど、もうスペースだけの問題ではなくなっていた。

片付けられない夫は自分の持ち物を把握&管理出来ないので、部屋がカオス化する。物と服などであふれるから目的物を探せない。探すのもめんどくさいので新しく買う。また増えるという無限ループ。

ここで不思議なのは「捨てる・減らす」という行動にならないんだな、これがまた。

増え続ける物を収納するために「収納グッズ(衣装ケースとか)」を買い足して、また物増やしてますみたいな…。

見て見ぬふりをしてきたけど、さすがに部屋の容量のキャパはとっくに超えてるし、私の見て見ぬふりをするキャパも超えてしまった。

夫には「地震が来てタンスの上の衣装ケースが落ちてきたら大変。あなたの命を守るために部屋を片付けましょう」というテイで1週間かけて大断捨離・大片付けを決行した。

 

夫の部屋は元々長女の部屋で長女の残置物も何とかしてもらうために長女も参加してもらい、ベッドを動かす要員として長女の夫君も巻き込まれる 笑。この二人の参加によってコトは速やかにおこなわれ、夫婦の険悪な意見の対立も回避された 笑。

 

こうして夫の部屋は激的な変化を遂げた。

引き出しのあるタンスや数個あった衣装ケースなどなどを処分(夫に市のクリーンセンターに捨てに行かせる 笑)。ボトムス以外すべての衣類を吊るして見渡せる様にした。

 

あれから2年。夫の部屋は2年前の劇的アフターをキープしている。夫も余計な物を買わなくなった。夫の部屋を掃除するたびにぞわっとしていたけど、今はめちゃくちゃ掃除しやすい。

 

もう二度とこんな可哀そうな子が発掘される事のない様にして頂きたいものだ。

 

2年前のあの日、長女が好きだったアンパンマンがこんな事に。

 

お題からはるかかなたまで飛躍してるやん

服を見える化する事で急に寒いやんにも対応できるって事で。

     ↓

今週のお題「急に寒いやん」