迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

また、明日!

 

昨日も汗ばむくらいの陽気だったけど、今日も小春日和で家じゅうの窓という窓を開け放ち換気する。12月にしては珍しい黄砂が来てるとのニュースはキャッチしていたけど無視。それくらい休日に晴れてくれてこんなにあったかくて嬉しい。

 

先週はカニバスツアーだったので2週間ぶりの日曜ヨガへ。久しぶりのせいか身体中が伸ばしてくれてありがと~!みたいな…快感。前後開脚は笑ってごまかす以外にどう対処すれば?ってな位に痛すぎてギブしたけど(笑)。

 

午後から父のところへ。

ちょうど受付のところに所長さんがいらしてお歳暮をお渡しする。

 

所長さん、一瞬ためらう素振り(いや、素ぅかも知れないけど(笑))。

私、「いえいえ解ってます、解ってます、まぁまぁ〇×#$%」みたいな、

予定調和な小芝居をさらりと繰り広げる。

この麗しいやりとりは毎年年2回行われるのだけど、

ただ、私としては「ほんまに助かってます!ありがとう」という気持ちを「形にさせて頂いている」だけ。父が今のホームの住人になってからは、お中元とかお歳暮ってシステムが日本にあって良かったって初めて思った。感謝の気持ちをこちらも負担なく伝える手段としては。

 

父の部屋のドアを開ける。

父はやっぱり寝転んでいた。ごろり~んぺしゃん みたいな。

おでこをツンとつつくと綺麗な二重の目を三重くらいにして目をゆっくりスローモーションの様に開いた。その目の奥が少しきら~んとした。私が来たことを喜んでくれてる?

 

補聴器をしていない父とでっかい声で話しながらも、

部屋や洗面所・トイレの掃除をする。必要品のチェックをする。

父に確かめたいことがあって耳元で尋ねるんだけど時間がかかる。

時間がかかるけども理解できて対処できるとすっごくホッとする。

 

今後の必要な情報をA4サイズの紙に書いて壁に貼る。

私が手書きで作った12月のカレンダーも貼った。

今まで父が作ってたから何か余計な事してししもたかも?

わかんない。

 

父はずっとパソコンでカレンダーを作っていたけど、それがしばらく滞っていた。excelやwordを使える事が自慢だったし、どこか自身のプライドを保つみたいなところあったのに。

気力がなくなってるのかな。

前に父のノートPCを見させて貰ったらWordの日記はちゃんとあった。

 

そんな事よりももっと身の回りの事出来る方がいいかもしれない。

そんなん出来るよりコケん様に歩いてって私も思ってたし今でも思ってるけど、

今日ノートPCの上に物がいっぱい置いてあって

もうWordで日記もつけてないの?

なんかね、そこは聞けなかった。

 

けども、93歳でリハビリパンツじゃなくて普通のパンツを履いていて

おトイレの失敗もなく過ごしている事はすごいなと思うのです。

そんな事を父に伝えたら、そんな事で褒めてもらえるのかと逆にプライドを傷つけそうだからアレかなって思ったけど、父に言うたら

何だか「何でそんな事聞くの?」くらいのテイだったから笑えたけど。

 

一緒に住んでいないからこんな事言えるのだと承知している。

でも、私にとっては父は父。

 

父の居室を出る。

父の顔を見て手を振る。

父がベッドから顔を90度近く振り向いてくれる。

 

たったこれだけの事なのに、

こんなにせつない思いをさせやがって もとい させるなんてね。

 

先程、明日の予定を父にラインする。多分読めてないけどいい。

今日の補聴器を付けていない父には耳もとで

「また明日ね」と。