2~3日前から寝室の窓のカーテンを閉めずに寝ている。
このところ朝起きられないので、朝の光による強制的覚醒を試みていて、今のところ結果は良好。窓の方に頭を向けて寝ていて、ちょっと頭頂部が冷たくなるので冬はカーテンを閉めた方が身のためだとは思う。頭寒足熱にも程があるので。
朝イチのヨガの後、父の所へ。
着くなり所長さんが「ちょっとお話が・・・」と切り出してこられた。
(今度は何事ですかい?)
聞くと父の入れ歯の件だった。
父の入れ歯がちょっと合ってないんじゃないかなぁとは前から気にはなっていたけど、本人が「これでいい!」と頑なに言うので、所長さん達とも「もう少し様子を見ましょう」という事になっていた。
そうこうしている内に父が転倒して5針を縫うケガの通院の事やら何やかんやで、入れ歯どころではなかったし、しばらくは病院通いしたくないというのも正直な気持ちだった。
所長さんの話によると、父は最近食事の際に入れ歯を外すらしい。ホームのスタッフさんが「つけて」と頼んでも断固拒否する。ところが昨日むせてしまい少し喉に詰める状態になったらしく、「娘さんの方からお父さんに歯をつける様に話して欲しい」と告げられた。
父の部屋に行くとちょうど入浴の時間でヘルパーさんが迎えに来てくださっていたけど、少し時間を貰う事にした。後で副所長さんもいらして「浴場内では安全のためにシャワーキャリー(浴室内で使用する車いす)に乗って頂きたいけれど父が『大丈夫』と拒否するのでその件も話してもらいたい」との事だった。
父とふたりになった。
父は入浴前で補聴器を外していたし大事な内容なので、いつもの様にホワイトボードを使って筆談する。なぜ、食べる時に入れ歯を外すのか聞くと「その方が食べやすい」と言う。前から上の入れ歯が落ちてパカパカしていたので父の言い分は解る。ポリデントで接着しても落ちてくるという事は合わなくなっているのだろう。早く歯科へ連れていけば良かったと悔やまれるけど、言うてるうちにコケてしまったしなぁ。
父の言い分は解るけど、むせて喉詰めを起こしたのなら話は別。むせる事で起こる「誤嚥性肺炎」の怖さ、喉詰めは発見が遅れたら窒息することもある。あまり、怖い事言って脅したくないけど、新しい入れ歯が出来るまでは、食事の形態を「おかゆ」&「おかずはひと口大に切る」事にしてもらってはどうかと提案してみた。父はきちんと話して理由を納得しさえすれば、やみくもに拒絶するような人ではない(そう信じたい)。父は承知してくれた。もちろんシャワーキャリーの件も。
お風呂から上がってくる父を待っている間に所長さんに父と話した内容を伝える。今後の事も色々と話した。今後も連携していきましょうと。こうして父の事をリアルタイムで話せる人がいると気持ちは軽くなる。
今日の昼食から「おかゆ&おかずひと口大」にしてくださったので、食事の様子を見るためにテーブル席に一緒についた。父と同じテーブルは上品な雰囲気の女性ばかりで、にっこりと微笑んでくださる。ちょっとしたハーレムやん。
「おかゆとひと口大」という形態が良かったのか、入れ歯は一度もパカパカしたりすることはなかった。しかも天ぷらが好きだったせいかも知れないけど、いつもより食は進んでいてスタッフさんも驚いていた。それにしても昼食に天ぷらってうらやましい 笑。
父が食事時に入れ歯をなぜ外すのか?勝手な想像だけど解ったような気がする。もちろん食べにくい事もあっただろうけど、人前で入れ歯がズレるのが嫌だったのでは?ええかっこし~(笑)の父だったらあり得る(ええかっこし~でなくても嫌よね、ごめん)。そうだったとしたらもっと早く歯科へ一緒に行けば良かった…。
まずは明日歯科を予約しよう。
入れ歯を作ってもらおう。
後の事はそれから考えよう。
合わない歯では食事も進まないだろうし、ちゃんとした入れ歯を作ってもらって、今日のようにちゃんと食べてもらってもっと体力をつけてもらおう。
それに歯がないと本当に人の顔って老け込んでしまう、びっくりするくらいに。
ハンサムだった父のそんな顔は見たくない。
新しい歯を入れて人前でも思いっきり笑って欲しい。
まぁ、また父と病院通いですな 笑。
10月18日のブログ「1円玉天気の日に」を「今日のはてな」に載せて頂きました、3回目となります。とっても嬉しいです。本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。