迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

一生懸命生きている人はそれだけで滑稽に見えるものなのかも知れない

 

世の中は三連休の中日らしい。

自分が昨日も仕事だったし夫はこの日曜日も仕事なので、

連休であることは今朝気が付いた。

 

ヨガに参加した後、父の所へ向かう。

到着すると、ちょうど父がお風呂上りでスタッフさんと部屋へ戻るためにエレベーターに乗るところだった。私も急いでエレベーターに駆け込んだ。

父に「まいどです!」というと、目をまん丸にしてビックリしていた。鳩が豆鉄砲を食らった様なという表現があるが、きっとこんな表情の事を言うんだろうなと思うほどの典型なビックリ顔に笑けてしまった

 

父は私の足元から顔までカメラを上下にパンするように見る。私がヨガの服装のまま来たので(何か今日はいつもと感じちゃうな…)と思ったのだろう。さすが私の新調した眼鏡にすぐに気が付くだけの事はある。そういうところは夫とは真逆だなと思う。

 

今日は先日ダイソーで購入したラバーマットを持参してきた。片麻痺の父がデスクに置いたスマホを片手で操作するとくるくると動いてしまうので固定するために。設置してみるとなかなかいい塩梅になった。

 

「今度の木曜日、またご飯食べに行こか?」と聞くと、

「ありがとう。やめとくわ、しんどなるねん」と言う。

う~ん、気を使っているのか、それとも本当にしんどいのか?

この質問の前にも「忙しいのにごめんやで」と言っていた。まぁ、これはいつも言うてはるけど。気持ちはわかるけど謝らないで、とは思う。父は「ごめんやで」の何倍も「ありがとう」の言葉をかけてくれるけど。

 

「じゃ、ちょっと間あけようか、続くとしんどいもんね」

という事で次回は未定。

 

見た目は実年齢よりも若く見える父だが、93歳やもんなぁ。93歳になった事ないからアレだけど、心臓も肺も他も93年間使ってるわけやもん。私たちがちょっと疲れて「あ~しんど」って言うのとはずいぶんと違うだろう。

 

 

午後から「川の底からこんにちは」を観る。

 

特に何の期待もせずに観た。2009年の映画なので下ネタ的な表現が「おいおい」と眉をしかめる部分もあるけど、そこは置いといても笑えるし不覚にも泣けた。

「所詮、中の下の大した女じゃない」と妥協し自己肯定感の低いヒロインが、「所詮、中の下だから、がんばるしかないでしょ」と開き直って生きていく決心をし、倒産寸前の実家のしじみ工場をパートのおばさんたちと立て直していく。端的に言えばこんな内容(おそろしくアバウト)。父と娘の再び始まる関係性も共感できる部分あり。

 

監督は「舟を編む」の石井裕也

 

まぁ、なんだかんだ言ったところで悲喜こもごもの人生は明日からも続くワケで、私だってこれからもがんばるしかない。

「がんばる」の解釈は人それぞれですけど。

 

 

※タイトルは映画のセリフから