盆と正月がいっぺんに来たような3連休が終わった。
昨日は例の(どの?)同僚5人組による裏なんばでの昼飲み会。
相変わらずの「人生丸ごと特濃パック」みたいな話題で白目剥く(笑)。二次会はおとなしくMUJIのCAFEで(話の内容は超特濃だったけど)。みんな元気で何よりである。
なかなか休みが取れない夫の休めそうな日と私の休みが合う日をチョイスすると、もう今日しかないって事で、そうだ今日だ今日だと鼻息荒く(イメージ)申し込んだ(webだけど)。おまけに「きょうと魅力再発見旅プロジェクト」のおかげで電子クーポンがひとり2000円分ついてくるのだから あなた、行かねばならんでしょ、こりゃ。
何しに久美浜へ?
ちょっと早いかしらんとは思いつつも「カニ」である。
去年は行けなかったので念願のカニなのだ。
同僚が過去に言っていた「カニはお金出さなあかん、がっかりするから」という教えを守り、わが家にしてはまぁまぁの金額のツアー(しかも日帰りですからね)。
期待は高まるけど今日のこの日まで言い聞かせていた。
「過度な期待は自分を傷つけるだけ」と…。
過去、何度も裏切られているもの。
その度に期待し過ぎてしまった自分を恥じた。
でも、今回は「少しくらい信じてもいいじゃない」と心のどこかで思っていた自分を褒めてあげたい。テーブルにはどでかいカニがどぉ~んと鎮座し、こちらを見ている。なかなかの迫力だ。さすが「エイリアン」のモデルになるだけの事はある(知らんけど)。しかし、そんな事ばかり考えているとせっかくの食欲が失せるので頭をブルッと振ってリセットする。
炭火で焼く焼きガニ。お刺身。カニすき。カニ寿司。一匹まるごと茹でガニ。カニ雑炊。デザート。
何かくやしい事もないのに地団太踏みたくなるくらいの「どうしてくれようか感」。
夫にチラッと視線を向けると夫の小さい目に星がまたたいていた。
ご存知の通りカニは食べにくい。
あんなに美味しいのに、バナナ剥くみたいに簡単には食べさせてくれない。夫は「そら、こんなん無口になるわ」と言いながらも必死に食べている。隣のご夫婦(多分)も最初はビールで乾杯!なんて悠長な事をされていたが会話が途切れがちだ。せっかく旅行に来て(日帰りだけど)ご馳走を食べているのだから、何か会話を楽しみながらと思っていらっしゃるのだろう、妻と思われる方の方が時々夫と思われる方へ話し掛けるが夫と思われる方は無言でカニに食らいついている。何て麗しい風景だろう。
もちろんうちだって負けていない。
以前の「桃食べ放題20分間一本勝負」の時みたいに夫の桃を剥いてあげるなどのやさしさは今回は一切なし。何せ130分でカニを食して温泉にも入らねばならぬからだ。自力ではなくバスツアーに頼るとこんな目に合う(言い方)。
食べ始めこそお上品に巨大耳かきみたいなカニスプーンでカニ身をすくって食べていたが、んな事していると日が暮れる。特にカニの甲羅部分の身はしゃぶりつかないと日が暮れる(なぜ二度言う)。それにしてもカニ味噌の美味しいこと!
もう、夫婦でむしゃぶりついて手を拭くおしぼりを3回お代わりした。
それにしても、すごいね夫婦って。
前の桃のじゅるじゅるになりながらむしゃぶりついた時も思ったけど、こんなん若い頃には恥ずかし過ぎて絶対に無理だったもの。
それが今ではどうだ。
「パパ!そこはしゃぶった方が早いっ!」とアドバイスを差し込む始末。
黙々とカニにむしゃぶりつき、時々相手の進捗状況をチェックするついでに「ヒゲにカニ着いてるで」などチャチャを入れる余裕まで見せる。すべて平らげるまで130分で足りるのかと懸念していたけど、70分で「ごちそうさま」。後の時間で温泉に浸かりきっちりお土産まで買うというぬかりなさ。
もう、すっかりツアー慣れしちゃってからに(笑)。
昨日も今日も出かけて今日は疲れてブログどころじゃないわと思っていたけど、帰りのバスで爆睡&熟睡したおかげで何だか元気な私。
バスツアーってこれだから好き。