迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

同じ空を見て

 

勤務しているデイサービスの送迎中の事。

 

「あ、何!? あの雲!」と利用者さんがおっしゃる。

え?え? 何何?

 

私たちが乗っている軽自動車のフロントガラスから見える空。

工場からモクモクと湧き出た様な低い雲を斜めに射すような飛行機雲。

その様を表現する言語的表現を私は持ち合わせてないんだけども、

(仕事中に画像を撮る事もアレだしね)。

 

遠く目の前で展開されるそんな空模様について、

「あれなぁ飛行機雲ちゃうと思うねん」

「ほんなら何なんよ」

「せやかてちょっと短いやん」

「下から湧いてるみたいなんもおかしいやんなぁ」

・・・・・・・・。

あ~でもないこ~でもないと

小さな車の中は空についてペチャクチャペチャクチャ、

漫画なら言葉で埋め尽くされる感じ。

 

空の雲についての正解なんて別になくっていい。

平均85歳くらいの淑女たちが交わす会話のかわいらしさときたら。

しかも私はお一人目をお迎えに行く時にその空を見ていて(何か不思議な空やねぇ)って思ってた。

同じ空を見て「えっ?」って思える人と同じ空間にいる事が何だか不思議嬉しい。

 

報連相で申し送りする様な事ではない。

一応、空気は読めるつもりですから(笑)。

 

 

ただ、空を見て盛り上がるひととき。

そんな小さな事の積み重ねが私を仕事場に行かせてくれるのかな

って

 

なんてね。