迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

暮らしの途中で

 

好きなyoutuberさんがいる。

前にも書いたのだけれども。

 

ukahodo.hatenablog.com

 

一番好きなのは二拠点生活している68歳(現在)の方のVlog

ファンと言っても過言ではない。

誰も住まなくなった実家の古民家に週に一度通い、お掃除したり庭仕事したり、手作りの「レイズドベッド(露地に木の板などで土留めを立てて作った植栽スペース)」に野菜や花を植えたり、ピザ窯を作ったり、庭に来た鳥にご飯をあげたり・・・そんな様子を淡々と撮っているんだけど、撮影も編集もご自身でされていて、その映像がとてもセンスがいい。そしてとても共感できるしほんわりした気持ちになれる。

ご本人も登場されスレンダーなお体に手作りエプロンをして長靴姿。すっぴん?だけどお美しいお顔立ちで笑顔がとってもチャーミング。2023.6.27ブログより

 

この方がされている事は私にはほんの少ししか真似出来ないけれど、おこがましいながら見ている方向が近いというのか、初めての出会いからもう3年以上経つけど、これからもずっと見ていたい。

 

どこか心許ない私の愛読書の様な存在として。

 

私には帰る実家ももうないし二拠点生活そのものに対しても憧れはないけれど、若い頃には気付かなかった年月を経た物や空間へのいつくしむ様子にうんうんと頷く。

 

誰も住まなくなり空き家となった実家の「保全」のための掃除と庭仕事に勤しむだけでなく、そこから生み出される数々の見ているこちらが抱きしめたくなる様なヒト・コト・モノたち。そして、そこに流れるある種の空気感。

彼女は多分ほとんどお化粧もしないナチュラルな美しい人。着飾らなくてもじゅうぶん美しい。動画を見ていても飾らないチャーミングなひとりの女性の動く姿になごむ。

彼女は東京で仕事も持っておられます。

 

彼女の大ファンと言っても過言ではない私が特に好きなのは彼女の手。

スレンダーで美しい彼女の手が骨太でごつい感じなのがグッとくる。

私も手が本当にごつい。

 

こんな素敵な生き方を拝見しながらも、

お金の事とか老後とかこれからの事を色々と思いあぐねるのだけど、

健康で働ける間は働こう。

今よりも勤務日を減らしてシフトチェンジをしながら、

ちょっとずつ「ゆる働き」的に。

 

だって、ささやかな庭の雑草だって小さな花を咲かすし紅葉する事

お布団を干すのも季節によっては光の角度が違う事

買い物に行く時によく出会う腰の曲がった女性が挨拶をして下さる様になった事

夏のナスを根元から切ったけどまた生えてきて成った実は美味しくなかった事

先月植えたビオラの花びらが何者かに食われている事

大好きなブロッコリーが求めやすい値段になってきた事

父の所にも行ける時間の選択肢が増えた事

 

暮らしの中で気付けることもあって

その事を愛おしく思う。

 

世の中の何の役にも立たない些末な事ばかりだけど。

地球に隕石でも落ちない限り生きていける気はする。

 

 

灰汁が強くてあまり美味しくなかったけど、
毎日「何でそんなにまん丸なん?」と楽しませてはくれました。