迂闊にも程がある

迂闊なおばさんの悲喜こもごも

めんどくさいけど愛おしい

 

今日は仕事が休みなので6時半起床。

 

何時までに家を出なければならないという縛りがない事の何と尊い事よ。洗濯や庭や玄関周りを掃くなどの朝ルーティンをゆ~っくり済ませる。

ガレージ前の部屋の雨戸を開けるとお散歩というかウォーキングされている人と目が合ったので軽く会釈する。心の中で(あ、こんな時間に雨戸を開けてますけど、いつもはもっと早起きしてますのよ、わたくし。それにあまり早くからガラガラと雨戸を開けるって迷惑ですしね)と、自意識過剰につぶやいたりする。

 

1週間ぶりに父のところへ向かう。昨日のうちにちょっとしたおやつを買ってはいたが、夜それを見ている内にどうしても食べたくなって一部食べてしまった。何か自分でした事ととは言え、いたたまれないというか、ちょっとした罪悪感?(父はそんな事知ったこっちゃないが)がぬぐい切れず、「シャトレーゼ」に寄って「白玉あんみつ」や「ひとくちもち麦おはぎ」や3種類の「どら焼き」を買い足した。父は「あんこさん」が大好きだから。因みに私が昨日くすねたおやつは「チョコレート効果」である(脳が欲していたの。許して)。

 

今日は外食ランチはなし。あまりにも暑いので92歳には酷かなと思い、部屋でゆっくりお盆の予定などを話そうと考えていた。前回トンカツ屋さんに行った時、渡すのを忘れてうっかり持って帰ってしまったメモパッドとノック式の赤と黒のマーカーを使って。

 

部屋のドアを開けると(施錠してないやん)、照明はついているがカーテンを閉めたままの部屋で兄に買ってもらった「社長椅子」(私が勝手にこう呼んでいる)に座って無音のTVを見ていた。その光景もコロナ前とまったく同じだ。父の部屋は5階で窓が西側にあり午後からは西日が射す。父の耳を見ると補聴器が入ってなかったが、部屋に二人きりだし遠慮なく大きな声で話す。

 

「午前中は西日が射さないからカーテン開けるよー」

父、指で👌。

聞こえたようだ。父は最近口で返事せずに指で👌してくる。

 

部屋の床とトイレ、洗面台の掃除をする。父はその間、ベッドに移動する。邪魔にならないようにとの配慮だろう。そして私の掃除が終わった事を察知するとまた「社長椅子」に戻る。これもコロナ前と同じ。高齢者の日常は偉大なるマンネリというか繰り返しで成り立っているのかも知れない。

 

兄に買ってもらった「社長椅子」に座る父。

 

「お兄ちゃんが会いに来るて言うてる」と、父。

前に私が父の簡単スマホ(父はまったく扱えない)をチェックした時、兄の「8月にはそちらに行きます」とのラインに返事していなかったので、代わりに私が返信した。

後で兄からトンチンカンなラインが私に届き、相変わらず頭はいいけど読解力のないヤツだと思いながら、また兄に返信する。数日後、「いやぁ、勘違いしてた」と兄。

(あの文章のどこをどう読んだら勘違いする? あぁ、めんどくさい)

 

といういきさつのある兄のラインの事を父は言っているのだ。

前述の兄のラインから数日後に兄から同じような内容のラインが再度父に届いていた。あの時に私がもう少しわかりやすく書いてあげてと送ったからだろう。

 

「いつ来るんやろ?毎日見てるねんけど」と、父。

 

兄のラインには日程は記されておらず、父はやきもきしているのだ。多分、早くに書いてしまって予定が変更になると悪いと思っての事だろう。

 

「また追って連絡あるんちゃうかな」と言うが、父の表情はキョトンとしている。

ああ、これは聞こえてないな。

で、今回は忘れずに持ってきたメモパッドとノック式マーカーの出番だ。

 

先の私の発言に加えて、

  • 兄には日程について聞いておく
  • 兄の予定と我が家の予定が合えば同時に食事会をしよう
  • 次女の帰省予定
  • 長女家はまだ未定
  • 長男はその頃海外へ行く

という事を伝える。

 

そして、「社長椅子」の一部の表皮が破れているので、「何かカバーになるような物を編むか縫うかするわ」と書くと、麻痺していない方の手を激しく振って「そんなんええ、ええ」と言う。私の予想ではこの破れを見た兄がきっと「新しい椅子を買う」と言い出すに違いないと思うのだ。その時に椅子を買いに一緒に出掛けて父が転倒でもしたら…。あぁ、こわこわ。あかんあかん(過去に一度有り。額を5針縫った)。だから、その事も踏まえて兄には連絡をしようと思う。

 

買うならコレでしょ。

 

椅子本体よりも、父がオットマン代わりに使っているこのミカン箱。私が「何か買ってこようか」と何度言っても、この箱の塩梅がちょうど良いらしい(笑)。

 

 

それにしても、兄のラインに父が返事をしていない事を私が「返事してあげなあかんやん」と言った時、父はこう言ったのだ。

 

「うかちゃんのラインはいつもちゃんと見てる。お兄ちゃんのは見てもなかった」

(笑)

父は「さみしがり屋」だが「ええかっこしい」で、昔からちょっと屈折してるところがあるので、ストレートに受け止めると肩透かしをくらう。本音はあまりにも会いに来ない兄に対して「すねて」いるんだろう。

関東在住でまだ現役で仕事している自慢のあなたの息子ですよ~、そうほいほいと来られないよ。

 

ukahodo.hatenablog.com

 

もともと、自慢の息子な上に遠方でなかなか会えないとなると余計に恋しさが募るのでしょう、きっと(知らんけど)。兄は兄で自分の孫の写真ばっかり父に送ってくるし(まぁ確かに美形やし天使やけども)。何かひと言くらい父に言葉を与えて~。

あなたがた二人の間を取り持つ私の身にもなってほしい。私はあなたがた二人の通訳ではありませんよ、ったく。

 

あぁ、めんどくさ。

 

 

 

 

買ったものの全然似合わないブラウス(笑)